紅麻呂のケセラセラ

極楽蜻蛉

そんな生き方もあるさ。

永遠には続かないこと

二年半。

夢のような日々だった。

このタイミングしかないと思う。

私が踏み止まれば全て上手くいく。

続けたいという思いと続けてはいけないという思いの狭間で気持ちが揺れる。

徐々に冷めていく、それでいい。

笑えない

元「美人すぎる市議」立川明日香はなぜ謝ろうとしないのか(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース

http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20131011/E1381427456368.html

「謝りたくないです。謝るとしたら、それは死ぬ時です」立川明日香という女性を憶えているだろうか。2012年埼玉県新座市市議選。いわゆる落下傘候補としての初出馬ながら当選した女性議員。27歳という若...

負けて欲しくない。

私もこの記者のように泣けてきた。

本田宗一郎の言葉を思い出す。

「勇気というのは強いからとか、勇ましいから勇気があるというのではない。たとえ、自分にとってどんなに不利な結果になろうとも、自分が真実であり、妥当であると考えたことを認め、それに賛成することこそが勇気である。」

私には持てない勇気。

浮気な風

素敵な風が吹いた

本当に素敵な風だった

そしてそのまま流れていった

余韻に浸る間もなく、呆気なく過ぎていった

心地よさと甘酸っぱさだけが残った

More

笹ママ

私が毎日のように通っている「夢や」という立ち飲み屋に口煩（うるさ）い笹ママというオバサンがいる。

ほぼ毎日、顔を出しているので時間帯が多少前後するものの、週に二回は必ず会う。

会えば、「挨拶が無いわねぇ、今後の付き合い方を考えさせてもらいます。」だの「居たの？全然気が付かなかった。」だのと毒舌を吐く。

けれど、これらの毒舌は、まったく嫌味でははなくて、心地よい社交上の儀礼である。

店にお菓子とか、お土産などを持ち込んでは、気に入った客にだけ配ったり、パチンコで勝つと気前よく酒を奢ってくれた。

お礼を言おうものなら「そういうのは嫌いなの、みんなが楽しく飲めればいいんだから」と当たり前に飲めという。

そしてキップの良さを褒めると「惚れるなよ！」と照れながら言う。

そんな粋な人だった。

今朝、通勤途中に飲み仲間から携帯に電話があり、開口一番。


「けいこさんが今朝亡くなりました。」


電車に乗り込む直前で、何が何だか分からないまま、電話を切った。

少し落ち着いてから、確認のメールをし、「笹ママ」だと知った。

昨晩、私は帰りに「夢や」に寄って、電話とメールをくれた常連のＭさんと仲間内のＡさんと飲んでいた。

メールによると、私が来る前に笹ママが来たそうで、突然、激しい腹痛と腰痛に襲われ、冷や汗をかいて顔面蒼白になったため、近くのＲ病院に連れていったとのこと。

笹ママは気配りの人であったので、周りの人に自分のことを伝えて欲しくないと察したＭさんとＡさんは私に黙っていたそうだ。

そして私が帰った後で容体が急変したとの連絡が病院からＭさんにあり、笹ママは五反田の病院に緊急搬送され、その場で緊急手術をすることになり、先の二人は一旦帰宅。

翌朝、病院を訪ねたところ、未明に亡くなって自宅に戻されたと知り、すぐに私に電話をしたそうだ。


はっきり言って実感が全くない。


一昨日会ったばかりで、「またね！」と言って先に帰っていった姿も目にハッキリと残っている。

この文章を書きながらも、何かの間違いじゃないのかと心の片隅で思う自分がいる。

数年前に退職して、息子さんと体の具合の悪い母親の世話をしながら、趣味のパチンコをやり、帰りに立ち飲み屋で飲み仲間と一杯やりながら語らうのが大好きなオバサンだった。

今夜は立ち飲みで何を話せばいいのだろう。

湿った話が大嫌いな人だったから、出来るだけ明るく飲みたいと思うけれど、本当に訳が分からないでいる。

店の主みたいな人だったから知らない人は誰もいない。

ただ、この事実を知る人は少ない。

店に来る常連に訃報を伝えながら飲むことになる。

今夜ほど、ほろ苦い夜はないような気がする。